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  [No.482] 冨田さん
     投稿者:福管理人   投稿日:2009/05/04(Mon) 13:52:45

[1546] 妻の母方の家紋が梅で中に吉の字が入っています
冨田 敏朗
2009/05/04 11:42 - パソコン
  義理の母の旧制は「前田」です。私どもは現在石川県に居住してます。義母は九州福岡にいます。まえだけの梅の紋との関わりが知りたいと思いました。どうぞ、ご指導ください。

前回の質問に補足します。義母の家紋は梅に吉の文字が入っています。
私の家紋は違い鷹の羽です。

冨田さん 今日は。始めまして。

青木サイトに良くお越し頂きました。
これからも宜しくお願いします。

さて、このサイトは全国青木氏にて運営しているものですので、冨田さんのことには関することは全く判りません。

しかしながら、折角ご投稿頂きましたので判る範囲で参考になるかと思いますので、お答えしたいと思います。

先ず、梅紋のことですが、全部で160程度の家紋があります。
これを分類すると、梅花紋と梅鉢紋とに分かれます。2つです
梅花紋は芯あり紋と芯なし紋に分かれます。2つです。
梅鉢紋は軸ありと剣梅鉢紋、軸なしと星梅鉢紋、裏梅鉢紋の3つです。

そこで、義理の母方の家紋は「梅に吉紋」ですので、梅花紋の芯あり紋と成ります。
この160の文様の中に「梅に吉紋」は有りません。
全国氏8000家紋中の中に無いということです。つまり、大変珍しい個人家紋である事に成ります。

そこで、義理の母方の「前田」さん、福岡であるとのことでずが、加賀前田氏の梅紋は梅花紋とは異なります。梅鉢紋です。

加賀の前田氏は美濃斎藤氏の庶流の加賀斎藤氏の更に庶流です。
美濃斎藤氏は元は下がり藤紋でしたが、天満宮を信仰した為に菅原氏の梅を家紋に変更したものです。
これが梅鉢紋です。そこで前田氏はこの梅鉢紋から前田梅鉢紋を作りました。
美濃と加賀の斎藤氏の家臣と前田家の家臣は挙ってこの梅鉢紋を変紋して家紋としました。

個人家紋である「梅花に吉紋」は苗字と家紋と氏を持たない庶民(武士以外)が明治3年の苗字令により苗字を持ちましたがこの時に作られた個人の家紋と観られます。
前田の姓もこの時に周囲の姓の多い前田を名乗ったものだと考えられます。
実はこの明治3年ー8年には村、郡全員が一斉にその土地の豪族の姓を名乗るという現象が起こりました。
青木氏とか藤原氏などの姓は独自の村を形成していましたので、その村とか郡とかにいる庶民はこの姓を名乗ったのです。同じ事が藤原氏系の美濃、加賀斎藤氏の庶流の前田氏も同じ事が起こりました。
越前、越後では青木氏、藤原氏、前田氏、斎藤氏が必要以上に多いのはこのことから来ています。

この時に梅紋に自分の名前の吉を家紋に入れて他の梅紋を使った人との違いを出したと考えられます。実は、この様な名前を家紋に入れると云う方法を採用したのは商人か職人でした。

ですから、明治期には商人か職人であった可能性が高いと考えられます。
前田氏との関係はきわめて低いと思います。

以上ですが、何かご質問が有りましたら、このREでお便りください。