[14310] 夕日の浜 |
青木 2017/08/19 09:29
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| 郷の夏の盆のある高台から浜を観ると、昔懐かし夕日が出ています。 でも、何だかしっくりしません。 未だ小さい頃はこの浜で遊泳したり潮干狩りしたりして過ごした浜で、夕日が出る頃に高台にあるわが家へと帰るのです。 それが私の脳裏に残っているのです。
昔は、万葉集にも何句も詠まれた浜の美しさなのです。 でも今は影も形もありません。 街に覆われてみる影もありません。 でも夕日だけは出ています。 「夕日の美しさ」よりも移り行く「現世の悲哀」を感じる寂しいと云うか空しいと云うか憂いと云うかなんとも言えない「心の一時」でした。
そこで、一句
寂しげな 夕日の浜は 今は街
街の人は、「反省の心」を込めてか、お祭り時には「花火」をこの浜の先で揚げるのだそうです。 昔の浜は心を拾い上げてくれる浜でした。今は喧騒を感じるばかりの浜と成って仕舞っています。 時代は「人の心」をこの様に変えてゆくのが判りますね。 |
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