[14325] 小雀 |
青木 2017/11/16 11:44
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| 冬支度に入る秋の朝に山の谷から待ちかねたかの様に、住宅化が進んだ山裾の中でも頑固に枯山水を保っている我が庭に「小雀の群れ」はやってきました。 群れは、餅の木の実やナンテンの実を啄んでいます。 そして、最後には雨水の溜まった庭の小鉢に降りて来て水を飲んでいるのです。 これを順番待ちの様に何度か繰り返すのです。 どんな「群れの規則」があるのでしょう。 よく見ると「シジュウ小雀」です。 親族や家族の群れの一群ではないでしょうか。 鳴き具合からして水のみ順は先ず年寄りからかも知れませんね。 小鉢の淵はいっぱいに群れています。
喧騒の中、わが家の庭は何とも云えない愛らしい情景の一つが演出されています。 紅葉も散り始めた冬に入る間際の晩秋の情景です。
そこで 一句です。
仲間呼び 涼む小鉢に 小雀の群れ
雀より一段小さい「小雀「(ガラ)にはたくさんの種類があります。 毎年、我が家を訪れてくれるのは「シジュウガラ」です。 我が家を覚えてくれているのですね。 覚えてくれると云う事は年寄りのシジュウガラが何匹か居て群れを導いているのですね。 「小雀の世界」でもこれを年寄りから若年寄りと引き継いでいるのでしょう。 毎年、わが家の「枯山水の庭」を忘れずに訪れるのも、又、「世の規則」として引き継ぐことでは小雀の世界も「世の輪廻」に従っているのですね。
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