Re: 青木氏と血縁族(家紋)-15(梅紋) 青木研究員 さん 2006/03/28 (火) 21:42 第14番目の紋様である。
この紋様は全部で127もある。 家紋200選に選ばれている有力氏である。
この内、青木氏に関わる紋様は3つである。
第1番目は梅鉢紋である。 第2番目は丸に梅鉢紋である。 第1番目の分家である。 第3番目は加賀梅鉢紋である。
第1番目と第2番目には菅原氏、佐々木氏、松任氏、筒井氏、平氏がある。 第3番目は前田氏、斎藤氏、堀氏である。
これ等の青木氏は藤原秀郷流の支流である。
平安期の菅原氏はこの文様を最初に使用したといわれている。 藤原秀郷氏との何らかの血縁関係を持つたと考えられ、主要支流の一族が男系跡目相続の可否で家紋掟によりこの家紋を使用したものと見られる。
佐々木氏は皇族賜姓青木氏と並んで極めて古い皇族系の近江の佐々木氏(佐々木氏は天智期と宇多期の2期に発祥)であるが、この一族の支流がこの菅原氏の血縁を受けたのではと考えられる。
藤原秀郷流青木氏には116氏もあるが、この氏は主要9氏があり、 この主要9氏は直系1氏、直流4氏と、支流4氏から成っている。 (詳細は藤原秀郷一族の行き方のレポート参照) この支流4氏のうちの一つの梅鉢紋の青木氏である。
数多い116氏中の主要支流4氏の末裔である。
藤原秀郷流青木氏は秀郷の子の千国が秀郷が貴族に昇進したことからこの護衛役として任じられた。 (大化の改新の中大兄皇子から始まった)5代に渡り天皇を守る親衛隊として皇族賜姓青木氏が臣下して賜姓を受けた慣例から、藤原秀郷は朝廷からその許可を得て、千国に青木氏を与えたものである。
上記した第1番目の平氏との関わりは千国の母方がこの平氏一族から出たもので、後にこの一族が平氏を捨てて藤原氏に名乗り換えをした。 藤原秀郷流青木氏の支流4氏のうちの末裔の多くはこの平氏家紋の揚羽蝶紋と丸に揚羽蝶紋である。
貴族になると武力を自ら使用することが出来ないためにこのことになったのである。
既に何度もレポートしたが、藤原秀郷は平将門の乱を鎮めた勲功により武蔵国と下野の国の守護に任じられ、更に貴族に昇進した。このことの経緯は (詳細は藤原秀郷一族の行き方のレポート参照)前レポートに記述した。
このことによって藤原秀郷流青木氏が生まれたのであるが、この青木氏を朝廷の許可を得て名乗った理由はこの皇族賜姓青木氏の母方は伊勢青木氏を除いて全て藤原氏系である事による。
嵯峨期の令により皇族還俗者以外の者が氏として名乗っては成らないことに成っていたが上記のこととその権勢により藤原氏はこの令外として許されたものである。 (その後、嵯峨期より第6位の皇子がを変名して青木氏を賜姓源氏とした。)
この紋様は勿論、丸は花弁を表しており、古く奈良時代末期から仏教に用いられていた文様である。
この文様は2つの文様の形に分けられる。 芯の有無に関わる。 この藤原秀郷流の支流青木氏は芯のある梅紋である。
主要家紋は次ぎの家紋です。 家紋掲示板にもこの藤原秀郷流青木氏の家紋3つを掲示します。参照して下さい。
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