青木氏氏 研究室
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  [No.261] Re:写真技術と色の理論−中編
     投稿者:福管理人   投稿日:2009/12/08(Tue) 06:18:23
Re:写真技術と色の理論−中編 (画像サイズ: 792×504 44kB)

> 写真技術と色の理論
> (副題 自然美のある綺麗な写真を撮る方法)
>

中編
科学的な物質の影響
ここで、「酸素」(O2)やオゾン(O3)なのですが、写真性の影響外と思われたでしょう。
ところが、あるのです。
酸素は化学的に周囲の温度を下げる効果を持っています。つまり、酸素は他の物質と酸化反応を起します。その時、その反応に必要とするための熱量を周囲から吸収します。ですから、森や林や木々の下では涼しいのです。あれは影だからだけではないのです。論理的には一般には2度ほど下げる効果を持っているのです。
では、”温度が下がるとどうなるか”ですね。
空気中の水分量が下がります。つまり、絶対湿度(その温度が水分吸収するの限界能力)が下がるのです。上記の理論から「空気中の澱み」の水分量が下がりより澄んだ光を多く通すことを意味します。
又、周囲の浮遊物質を酸化させるために余計な澱みが少なくなる事を意味します。まして、オゾンは酸素より一つ酸素が多いオゾンO3のイオンですから酸化反応は抜群です。(因みに消毒剤のオキシドールは(H2O)より酸素一つ多い過酸化水(H2O2)です。それが一部空気中にあるわけですから。当然に、より赤外線領域の光が通る事を意味しますから、撮影には、赤外線の効果の「深みの色合い」が増す事になる訳です。ですから、山で撮った写真には良い綺麗な写真が撮れるのは景色だけでは有りませんね。

では、「深みのある写真」を撮ろうとすると、論理的には次ぎの様に成るでしょう。
雨上がりの後に埃が落ち、
暖められて湿度の少ない、
温度の高すぎない、
お昼までの朝方の、
カラットした日
以上の条件を選ぶ事に成りますね。

この様にして上記した知識を論理的に活用する事で目的の良い綺麗な自然美のある目で観た写真が撮れる事になるのです。

では、次ぎは上記した中で、”後述する”とした二つの事です。
この二つの事は一つを説明する事で解説出来ますので、それをこれから進めてゆきます。
この理論は最も大事です。この事を知る事でマスターすると写真家専門家に負けない知識を習得した事を意味します。意外に専門家は芸術家であるので技術者ではないので知らない基礎的知識なのです。

「CC理論」(Sカーブ)
先ずは添付ファイルの図を見てください。
写真技術はこの論理により成り立っています。
上記した「顔の肌色の影響」の解説と、「BGR:YMC」の関係と、「CC理論」とを合わせた「CCカーブ」と云うものがあります。その解説ですがこの二つのことでしたね。

では、解説を始めます。
Sカーブの経緯の見方
人の綺麗さの評価はある基準がありそれをベースにして脳では印象記憶として持っています。それが人種に依ってその先祖の生きて進化した環境から若干理論的な色合いに較べて異なっているのです。そして、それはある「光或いは色の濃度」と「光或いは色の強さ」との関係から違いの差が判定できるのです。
当然に、「BGR:YMC」の関係です。
先ず、縦軸に「光、色の濃度」を取り、横軸に「光、色の強さ」を取ります。
これをエネルギー(E)として考えても判り易いかも知れません。
そうしますと、添付ファイルのような図表が出来ます。
これをCC理論の通称Sカーブと云います。

取り敢えずは、面倒ですが、数理に苦手な方が多いのですが、でもより良い写真を撮るという意気込みからこの図表の論理的なことを覚えてください。数理に苦手な芸術家の写真家は意外に知らないのはこの事から来ているかも知れませんね。余談は兎も角も。
このデータは各メーカーのノウハウの基となるものなのでこの理論は公表されていないかも知れません。その共通の理論を解説します。

先ず上記した特長を持つ「BGR:YMC」を夫々この二つの関係をとると次ぎの様に成ります。
先ず、大まかな推移として述べます。
光の色YMCがBGRの色に変化して行く過程のEの変化を基に解説します。
そこで、縦軸の濃度を(Ed)とし、横軸の強さを(Es)とします。
光が弱い事は当然に色の濃度も低い事に成ります。当り前の事で光が弱いのに濃度が高いと云う事は有りませんね。ですから、朝の光は弱いですから、朝の色は濃度が低い事に成りますね。
当然に、写真ではこの理屈を利用する事で目的の柔らかくてスッキリとした趣は叶えられますね。
この様にカーブの変化を論理的に観てその理屈を使って写真に利用して自分の思う趣を表現すればよい訳です。

左から次第にYMCは右の方に強さ(Es)を変えて行きます。
ところが、低濃度で弱い光は余り濃度が上がらずにほんの僅かに上がりながらほぼ右に平行移動して行きます。
これは、高低と強弱の関係は余り無い事を意味しますので「安定している事」を示します。もっと云えば、Edが変化しないのですから、環境条件の諸条件に影響され難い事ですから、更に云えば、写真性として”問題なく綺麗に撮れる”と成りその領域が実に広い事になりますね。
「濃度の変化」と「色の強さ」の変化が変わらないのですから、この何処の範囲で撮っても同じ様に取れると言う事です。
YMCは下記にも書いていますが綺麗に撮れる光の色媒体ですから、朝の薄暗い時から色として確認出来るまでの明るさまではYMCの綺麗な色で写真は撮れる事なのですね。

そして、あるポイント付近(3)に来ると急激に高低のバランスが崩れて強さEsの変化比率に対して濃度Edの方がより上がるのです。EdとEsのバランスが崩れると云う事です。
ある光の強さEsの時期で強さよりも濃度Edが強く出る事に成りますから、明るさよりも濃度がきつく出る事ですので、写真では昼前後域には思ったよりも強い色の写真が出来る事に成りますね。
当然に何時もでは有りません。
曇り、塵、埃、水分などでも変わりますね。その時はこの障害物に依ってBGRの透過率が低いのですから、濃度は低いし、光の色合いYMCの方が透過率が良く成りますのでこの色合いの強い写真が出来る事に成ります。

色の出現
そして、そのポイント付近(3-4)から、光が色へと徐々に変化してゆきます。そして、遂には「色」らしきものが出てきます。
その「色」又は「光に近い色」は白に薄い淡い白に澱み、濁りに近い色合いを示してきます。それが次第にある程度の速さではっきりとしてきます。
YMCの色に近いその3つはその間隔の差が無くなりひとつに融合して行くのです。
一点化が進みます。その全ての「色の中心色」付近(4)に来るとYMCの高低同比率では一つに成ります。
YMCが同率である事は元々濃度Edの差がないのですから、それが理想的なYMCで撮影する領域である事がいえますね。
つまり中間色が理想的な色合いを示し、それでいて、写真撮影をすれば濃度も丁度良いころあいでBGRもある程度はっきりとして来る部位ですから撮影としては良い所に入ったと云えます。
ポイント4の中心とその右側での撮影より、私は、YMCの強さがまだ残っていて更にBGRもはっきりとして来るこのところの方が癖の無い部位としては良いのではと、考えます。
この様な時期は環境が好条件であるとして、昼過ぎから14時頃までのところであろうと思います。
「春夏秋冬」でその時期がずれますが、凡そ感覚的にですが、真夏では1−2時間手前、真冬では1−2時間後と言う事になるのではないかと思います。

季節の選択
真夏では日差しと紫外線量が最大の傾向がありますし、逆に真冬は日差しが弱く、夕闇は速く成ります。
秋では冬傾向にあり、春は夏傾向にありますが、一日の撮影時間の長さとYMCの量の多さか
から考えると、春がこの部位の領域を示す傾向が一般的な好みから一番ではと思います。
しかし、秋には春に対して逆に撮影時間とYMCの量が少ない事ですが、環境条件は秋晴れの空高く空気が澄んでいますし、色彩豊かで環境条件で良い事では一番となりますので写真性は高まりますね。
結論は「YMCの春」か、「環境条件の秋」かを選択する事に成ります。

K18グレー
「CCカーブ」はこれ等の環境条件等の全ての影響要素を無くしての試験世界標準適用(22℃RH50%etc)で作成されているので、この領域を使う場合は「春夏秋冬」「朝昼晩」の時期を選べぶ必要があります。

さて、上記の左側から移動して、次ぎは中心(4)ですが、ここが大変意味のあるポイントなのです。
色と光、つまり、YMCとBGRの中間点又は融合点なのです。その光(YMC)と色(BGR)の融合点は通称グレーと呼ばれています。
グレーには沢山のグレーがありますが、この点はそのグレーの中心で、G=「18K」と呼ばれるところです。
上記した左側YMCの写真性とその右側のBGRの写真性の良い部位、領域の特長の中間であると云う事に成ります。
右側のBGRの部位、領域は当然に左側より時期では14−16時、或いは夕日までの時間帯です。
環境条件としては「春夏秋冬」としてでは、夏では「光の強さと量の多さ」からBGRは段突ですね。その反対は勿論冬となるでしょう。
YMCは少なく、右側ですのでBGR域だけの域ですから、中間色は紫外線の強い夏のC(シアン)だけと成るでしょう。
「春のYMC」と「秋の環境条件」はその中間と観るのが妥当でしょう。
「春のYMC」では、右側のBGR領域ですので、BGRの品質の根幹と成るYMCで「はっきりくっきり感」等良く出る領域となるでしょう。
春の緑豊かなこの時間帯で写真を撮るとすると、春は「BGRの品質」と云う事に成りますね。

「秋の環境条件」は当然に光の透過量が大変良くなる訳ですから、写真は空気が澄んでいるので赤の色合いが強く成ることを意味しますね。ですから、紅葉写真は最も適合している訳です。

この様にこのCCカーブを使えば、写真撮影ではその目的に合わせて撮る事や、その時期の特長と時間帯を選べばより綺麗な写真が撮れることが約束される事に成ります。

時期と時間帯の特長
撮影の時期
凡そ次ぎの様に成ります。

「夏のBGR」
「春のYMC」
「秋の環境条件」
「冬の白黒」
以上の4つの条件を覚えて置く事がこのCC理論のSカーブを利用する事が出来ます。

撮影条件を考えてCCカーブの特長をのポイントを選ぶと云う選択方法もあり、逆にこのCCカーブの色のEsとEdの状態の特長を念頭にして、撮影条件を考えると言う事も有り得ますね。
上記の時期に対して、今度は時間帯はどの様に分けられるのかと云う疑問が出ます。

撮影の時間帯
CCカーブの特長から詳細に分けると次ぎの様になります。
一日の時間帯を次ぎの様に分けられます。
「朝日の3光(6-9)と時間帯(5-6)(7-8)(9-10)、(10-12)」
「昼の3つの時間帯(12-14)(14-16)(16-18)(18-19)」

(0-5)(19-24)は黒の特殊な領域です。
(0-5)の領域の黒と(19-24)の領域の黒とでは黒の傾向は異なります。
これは光の環境条件から起こる結果です。
(0-5)は空気が澄み、気温は低下します。結果、論理的に光の透過は良く成りますので、YMCは勿論の事、赤と赤外線領域の透過は良く成りますので、黒はB系の黒が出てきます。
(19-24)は空気は澱み、まだ地熱より気温は高いです。結果、光の透過は悪くなりますので、もとよりYMCは悪く、逆に黒は赤系の黒が出る事に成ります。
G系はこの何れかの時間帯の中で起こることですね。それは季節の変化にも大きく左右される所ですが、空気の澱みと気温の程度に依ります。

この時間帯での写真は全て光と色のEdとEsの変化から異なってきます。
この「8つの時間帯」を考えCCカーブの色のEdとEsの特長とを合わせて撮影するとぐっと写真性が良くなるのです。
この様にして、季節の時期と時間帯を使う事でも的確にその被写体の特長を引き出し、自然美をより効果的に演出し再現できる事に成ります。
このCCカーブの理屈を利用して綺麗な写真を撮るにはこの特長は大切です。
未だ細かい判断記憶があるのですが、後は後述で説明する事にします。先ずややこしくなるのでここまでにします。

次ぎは、ここK18では、ご覧の様にYMCとBGR全てが一点に合流しているのですから、論理的には撮影には最も良い事を意味しますね。

この中心点、合流点、K18、グレーポイントのポイント4は、左側部位、領域と、右側部位、領域から”推して知るべし”でどちらにもマッチングする領域と成ります。
しかし、当然、理想的な領域ですが、残念ながらその領域は小さい事に成ります。
ここで撮影出来れば綺麗な写真が撮れる事に成ります。無難で綺麗な写真が問題を少なくして撮れる事に成ります。
K18のグレーを背景にして写真を撮れば、自然美のある人間の目で見た綺麗な写真が撮れる事が出来ます。YMCとBGRの左右の領域に偏らない問題の少ないバランスの取れた撮影が約束されると云う事ですね。でもその綺麗な中に更に綺麗さの基を成している「趣」を強調するとした場合は左YMCの領域だと云う事なのです。

上記した「春YMC」と「夏BGR」と「秋の環境条件」と「冬の白黒」等の条件が絡んでも綺麗な写真が取れます。しかし、「趣」をより強く出すとかの工夫をする場合は、その特長と云う点では賛否両論の出るところです。写真でなくても世の中の事は何でもそうですよね。
この条件を見つけ出すのは自然界の中ではなかなか困難でしょう。
プロのスタジオでの「作り出し条件」では問題はありませんし、プロのスタジオでは凡そ世界標準に成っていてこの領域で撮影をします。ですから、商業写真は綺麗ですよね。なかなか欠点を見つける事は困難ですね。
では自然美の撮影では”どう言う時にこのチャンスはあるのか”と云う事に成りますね。
それを発見するには、先ず、CCカーブを使って論理的に考えます。

理想条件
時の要素
CCカーブは標準的で理想的条件の世界標準の中で出来ていますので、これに先ず、自然の全ての環境条件が絡んで来ると撮影時の要件は悪くなる一方ですね。
とすると、その中でも理想条件を叶えるものとして、この最高の領域となると、経験から観ると次ぎの領域ですね。
先ず「秋の環境条件」の一番良い時で時間帯は「昼前後」と成ります。

では、”そんな時は秋にあるのかな”と知りたいとして疑問が出ますね。
実はあるんです。その例として、皆さんは次ぎの言葉知っていますか。
”「秋の台風一過の青空」”昔の人は良い言葉を遺してくれていますね。
この言葉は写真だけに対してだけではありませんで多くの事に適応されるのです。
「台風が来た半日ほど経った時かあくる日」です。

台風のよく通る地方の人は知っている筈ですね。
このポイント4域を再現すると、この日がこのYMCとBGRの合流点なのです。抜群の写真が撮れますよ。環境は標準条件に近いでしょう。
ただ、”絶対に秋だけでは”と言う事ではなく、他の季節にもこの様な標準的な環境条件が無いと云うわけでは有りませんね。
このCCカーブの中心点に相当するYMCとBGRの総合的な好条件を再現する環境条件は”秋だけに限って”とする意味合いでは有りません。他の季節にも再現される可能性はあります。少ないと云う事だけですね。

そこで、「時、人、場所」の三要素の内、上記のこの「時の要素」の「季節、時期の問題」だけでの考察では無く、「場所の問題」で観て見ると、この標準条件の好条件に近い場所があるのです。

場所の要素
何れの季節に於いても再現しやすい所が在ります。多くの良い写真はこの場所から撮っていますよ。
其処は山間部の「山」なのです。
「山」は酸素の様な科学的な要素、温度湿度の要素、塵埃の要素、風の要素、光の透過、周囲のYMCとBGRの豊富さ等が際立って良い事が云えます。
これは季節の夏でも、気温を大きく下げる事や風等の要素が働き、秋の環境条件を再現出来るからです。
当然、春も同様ですが、冬だけは除外しなくてはなりません。冬は雪もさることながら、上記した様に白黒の再現域ですので、このポイントの好条件の発見と演出は困難となりますね。
従って、次ぎの様な事に成ります。
「秋の時期」の台風一過の様な天気、
「山間部」の山の様な場所
以上2つが撮影にはこの中心点ポイントの好条件を再現する事に成ります。

この中心域はEdがEsに対してその比率が高くその領域が狭い事を示していますので、ある限られた範囲でしかこの好条件は成立しない事を示しています。

「台風一過」の様な好条件を頭にしっかりと認識して、”さて、今日はどうかな”と空を見上げてCCカーブを思い浮かべてその日の撮影に合った被写体を模索する事が必要ですね。

中心域最右側
次ぎはこの中心点から上記した右側の域を越えての領域でのCCカーブです。
そして、其処から強さEsの変化比率に対して放物線で一挙にBGRの色の濃度Edは急に上昇してBGRの夫々の強さにその差が出てきます。
次第に拡大して行きます。
ある中間位に来ると色として最も際立って明確な色調を示します。
色としての色合いを最も幅広く使えるところでBGRそのものの特長を顕著に出す所です。
其処から放物線は最大点を迎えます。
この点付近からはポイント5の領域の特長を持ちながら、よりその特長の強さを写真性に出し”ドギツイ”と云いますか”過激”と云いますか、余り色として使われない所で自然の「美の感動」を表現するには問題が出てきます。しかし使えない所では有りません。これは何度も云っていますが日本人の話ですね。ヨーロッパ系人種は使えるところです。
日本人と比較すると、彼等はポイント1つ右にズレていると概して云えますね。

更にそのBGRの強さの差違は拡大しながら今度はその放物線は下降を始めます。
この領域は”下降する"と云う所に問題があるのです。
下降するは”Esに対してEdの比率が下がる”と云う事ですから、最高点に較べて”何か濃度が薄らんで来た”と感じるところです。
マア、その様な趣を出す被写体があればこの域のポイントを使う事に成ります。
夕焼けより少し後の”太陽が落ちた頃合”の時間帯となりますかね。
当然、写真にするのであれば、フラッシュを焚く事に成りますよね。
”何か濃度が薄らんで来た”は無関係に成ります。
”夜の線香花火”の写真でしょう。

この範囲では自然美の追求としては黒ずんできますので普通では使える程度では有りません。
黒をバックにして対比的に被写体を浮き出させその色合いを誇張する写真などがあり、夜景のスナップ写真と成ります。
そして、最後はBGRの綜合色の黒と成り、BGRが一線状に無く別々にR>G>Bで拡がっていますので、その黒がBGRのB系の黒、G系の黒、R系の黒となる黒系が出来ます。
R>G>BからR(赤)系の黒が強く出てきます。
G系、B系の黒は”鬱陶しい”と云うか”物寂しい”と云うか”物静か”と云うか基本的には”被写体の目的に応じた黒を選ぶべき”とするべきですが、現実にはR系が好まれるのです。
これが白から黒までに変化する「CCのSカーブ」と呼ばれる変化です。

「3つの要素」(撮影3要素)と「CCカーブ」
これを自然美の追求からすると、次ぎの様に成ります。
「撮影季節」と「撮影時間帯」
「撮影場所」
「撮影被写体」
以上の「撮影3要素」の「3つの要素」です。

このCC理論に当てはめて考えると「自然美に融合した綺麗な良い写真」が撮れる事が出来るのです。
逆に、写真展などで綺麗な写真を判定評価するとしたら。この「3つの要素」と「CCカーブ」が合致しているかの評価をすればよい事に成ります。
写真展や展覧会などで「3つの要素」と「CCカーブ」を下に観た事がありますか。
余り少ないと思います。
そうですね。プロはこの「3つの要素」と「CCカーブ」で観ているのですよ。
この「3つの要素」と「CCカーブ」の視点で観る事でその写真の撮った人の「努力」や「技量」の奥のものも垣間見る事が出来て楽しさや観覧の有意義さが出るのではないでしょうか。
この様に、「3つの要素」と「CCカーブ」が働いていますから、絵画の芸術性と違い写真は「技術の領域」を多く占めている事を物語る事ですね。
本文は故に「芸術写真」を論じていないのです。

ポイントの詳細(ポイントの解説)
それでは、更に深く理解を深める為に、そのポイントのところを更に詳しく考察する事にします。
さて、復習しながら進めますが、そこで、このポイントの”写真に対する効能がどの様に働くか”を解説します。

ポイント1−4
先ず、太陽の光が人間の目に届いた時点のところです。YMCの左側のスタート点と云う所ですね。
この点をポイント1としますと、このポイント1この所が、YMCの完全な綜合光、即ち灼熱の太陽に見る「白」ですから、その白つまり、ポイント1の所です。人間の目に見えうる僅かな色合いを示す限界の所です。
従って、写真には影響の出るポイントと云う事に成ります。
つまり、最も光の領域に近い色合いですよね。BGRも光が物体に衝突した時に発する閃光色と考えられますから、その最初の所と云えます。

最初とは云え、実は無視の出来ない大事な大事なポイント1なのです。
それは”何故なのか”と云う疑問が湧きますね。
太陽のぎらぎらの光が写真に無理だと思うでしょう。目にも見えないくらいの光の領域の白なのですから。ところが、人間に見えない光線が人間社会に働いているからなのです。
つまり、可視光線外に色があると云う事に成りますね。よーく知られている言葉の紫外線、赤外線の境界領域なのです。
特にこのポイント1の場合では、紫外線の働きがあるのです。
写真には、人間の目に見える限界です。
その限界に現れる白を持つ植物や自然現象が多くあるのですよ。
では、それを説明します。
元々BGRも上記した様に光の色のスタート点(ポイント1)からEsが進んだものなのですからね。

先ず、植物では「淡く薄く青じみた光輝く青」とも確認が難しいほどの色合いを示す白の花があります。
当然にこれは自然界には物理的にもあり得る事です。無いとは云えませんね。巾のある自然界ですから。
太陽から可視光線外の紫外線などの光を受け付ける細胞(錐体細胞)を持ち得るものがあればその限界の白ともいえる色合いを示す事になりますから、自然界にはある事に成ります。
もっと紫外線外の光をも受け付けている植物が在るかも知れません。しかし、如何せん人間の目にはその限界があるからそれを確認出来ないだけの事なのです。
この様に考えれば”なるほど”と納得出来ますね。実は意外にこの世の中には物理的に観るとこの事が多いのです。知られていないだけの事なのです。

自然界でははっきりと観られますよ。先ず「雷」の光を見た事の無い人はいませんよね。又は物と物とが高速で衝突した時に出る閃光も光の領域ですね。
BGRは光の透過量(YMCは衝突閃光)を原理としますが、要は元は振動磁波と浮遊物質との衝突ですね。その時に出る閃光ですからね。雷の光の色も原理は同じですね。他にも沢山あります。

最近ではプラズマ光線、レザー光線など良く知られるように成りましたが、あれは太陽で起こっている核爆発の光に近いケルビンを持っていて太陽で起こっている光そのものでもあり、小さい太陽そのものの光線ですね。
普通には鉄等の鉱物を溶断する時等に使う建築現場の酸素と窒素の溶断バーナーなどの火炎が身近に在りますよ。火炎は光りですから
水晶の結晶に超高速の高周波を通すと起こるレーザー光線などは明らかに青色がはっきりと見えますよね。レーザー光線は目でも飛んでいる光の色ははっきりと青として観えますね。

プラズマ光線ははっきりとやや赤味を帯びた感じがしますし、酸素バーナーなどはやや黄色味を帯びた色をしています。
この様に例でもわかる様にこれらの光に「色合い」を持っていますね、確かに。これがYMCのスタート点のポイント1の所です。つまり、YMCは光の領域の色合いですね。
そうすると、もうそのものから考えると、YMCは光又は色の基に成っていることが判りますから、この「光の色」(YMC)が無くては全ての色合いは成り立たない事は判りますよね。
太陽が色の根源なのですから当然ですね。
では、この光と云うか色と云うか「YMC」の融合色には3つのものがある事も判ります。
Y傾向の閃光、
M傾向の閃光、
C傾向の閃光
と云う事に成ります。

この白の色合いが完全に融合した所が白ですから、しかし、このエネルギーを分析すると本来理論的なところでは「一つの白」と成る筈ですね。
ところが、光は鉱物の核爆発の振動磁波でしたね。そうすると、鉱物には人間の指紋と同じく特長を持っていますから、当然にその持つエネルギー(E)も違う事が考えられます。
この地球上の「鉱物の周期律表」と云うものを習いましたね、あれは言い換えればエネルギーの違い差ですから、その差がズレとなって出てくるのです。YMCの3つの形で。
ですから、ご存知の上記した閃光をよーく観ると、Y系、M系、C系の白の光の色合いを示すのです。そして、そのレベルは高い順にY>M>Cと成ります。エネルギー的には一つに成っていないのです。但し、メーカーに依ってはEdがYとMが接近か或いは同等である様に編集している場合があります。これは人はM傾向を一般的に持っているからなのです。当然に日本人ですが。

つまり、その閃光の基の鉱物はNa>K>PorBs=Y>M>Cと成ります。
そこで、理解を深めてもらう為にC(シアン)の例をもう一つ挙げます。
昔の人から墓所で「火の玉」「人玉」を観たと聞いた事があるでしょう。これは現実なのです。
これは夏場に虫や生物が死んだ時に出る肉質の根源のP(リン)が静電気の現象(「スキンエフェクト」と云う現象)で引っ張られツルツルとした冷たい墓石の角にイオンの形で集まり、塊となるとそしてそれが空気の酸素と反応して酸化して燃え軽くなった塊が石から飛び出した現象なのです。
昔は人は土葬でしたからね。
余談はさて置きこの(P)が燃えた色合いがシアン色を発光するのです。

Y(イエロ)のNa(ナトリウム)は夜の道路やトンネルの外灯です。ランプガラス管の中でNaガスイオンに放電管から出た電子が衝突してYの閃光を発しているのです。これも太陽からの飛んできた振動磁波が障害物に衝突して閃光を発した光の色と同じ事ですね。それがガラス管の中で起させているのです。

M(マゼンタ)のK(カリウム)は料理の時に塩が鍋からこぼれてコンロの火に当り燃えた時の色です。このマゼンタの光の色合いが自然界では多いのですがよく認識されていない為に気が付いていないのです。そして、このマゼンタが中間色としてBGRの色に融合していないと写真では納得しない色合いなのです。勿論、前提は日本人ですが。
赤い夕焼けなどもよーく観るとマゼンタの場合が多いのです。
秋の紅葉を赤と観ていますが、あれもマゼンタのものもあるのです。
このマゼンタは最も多いのですが、赤に間違われやすい色合いだからです。
これはマゼンタのEd(濃度)が高くなった領域ポイント3−4のマゼンタを観ている事なのです。
中には、人間の肌色やピンク色を「マゼンタ」では無く「赤」として観ている傾向があるのです。
ピンク色はマゼンタのポイント3域付近の色合いですね。人間の肌色はポイント2域付近と成るでしょう。
プリントする際に補正を要求する傾向の強いのはこのマゼンタの色合いが多くこの認識の違いから来ているのです。
極端な人では、道路のアスファルトは黒か黒系統の灰色と普通は観ているでしょうが、違うのです。マゼンタ傾向のアスファルトと認識している人が日本人に実に多いのです。
決して色盲ではありません。印象記憶がその様に思い込まれて記憶しているだけなのです。

この様に印象記憶になるほどにYMCは身近にある光或いは燃えた時の光の色として多く存在しています。ですから、念の為に聞きなれない光の領域の色合い「YMC」を確認して覚えてください。
これ等は全て「YMC」=「光から出る色合い」ですね。

さて、これでその原理は判ったとして、次ぎは、この「3つの光、YMC」の色はそのエネルギーの僅かな差でほぼ平行移動して変化して行きますが、写真撮影ではどの様に働くのかが問題です。

色を左右させる根幹のものですから、人間の目には色では無い色ですから、光とBGRの色との中間ですから、このの融合色は「中間色」(専門用語でハーフトーン)と云う事に成りますね。
例えば、YMCの融合色のピンク色などが中間色です。要するに肌色の様な感じの特長を持った色合い等です。中には中間色でもEd(濃度)の濃いBGRと見間違える中間色もありますよ。
ポイント4域手前と、ポイント3域付近では慣れていないと見間違えます。
この共通する感覚としては次ぎの様に覚えてください。
「YMC」=「淡く薄い光輝く色合い」
以上の共通する特長を持っています。

それを覚えるには上記した説明です。
「YMC」=「閃光色」です。

そこで、上記した「閃光」の色合いを少し濃くした色として思い起こしてください。
そのYMCのマゼンタ傾向の強い「融合色」のピンク色はプラズマ光線の色合いを濃くした色がこの中間色です。

このポイント1の部位域での色合いの濃度、つまり、エネルギーの量Edを上げて行くとその中間色は濃くなって行きます。そして、その領域(量域)がポイント3まで続く事に成ります。
ここまでは「中間色域」で「光の色合い域」と云うべき所です。
厳密にはポイント4域までが論理的な域ですが、このポイント3からポイント4域は中間色とは云え特長をやや異にして来ます。
当然、写真性でも同じくその効能と云うか特長として出て来るものが異にしますので、ポイント3とされるのです。
兎も角も、ポイント3域まではポイント1からのスタートのYMCのEd、Esの差違は狭まりながらもやや濃度Edを上げながらもほぼ平行に推移します。この域を「中間色」(YMC)なのです。
「YMC」=中間色

余り変化の無いという事は光の色としてである為に単独(単属)では「安定している」と云えるのです。従って、ポイント1に対してポイント2までの域は強さEsと濃度Edに対する判定能力はやや出来る程度(0.5)である為に写真性に大きく差が出て来る領域では有りません。
その「安定性」の面ではポイント4より右のBGRの障害物に依って変わる色に比較して「安定」な特長を示す領域です。

ポイント1域は「極めて淡い薄い色合い」で光輝く「光の色合い」程度で、自然の中では探せば見つけることが出来る程度の色合いです。
ポイント2域では「淡い薄い色合い」で自然色の中に多く観られる色合いとなり人間の印象記憶の始まり程度の「光の色合い」です
ポイント3域では「淡く薄い色合い」では人間の判定能力から色BGRの濃度の薄い色合いと見間違える人が出て来る色合いです。印象記録は誰でもが共通の色合いを示します。
しかし、未だこの域は光輝く特質は持っています。自然の中には大変多い色合いです。
淡い透き通るような花の多くはこの域のものが多いのです。

撮影では、条件さえ整えば「安定」して表現出来る色合いであると云う事ですので、この3つの目で観た情景を的確に捉えて。撮影に反映させればよい事に成ります。
その反映とは上記した
「撮影季節」と「撮影時間帯」
「撮影場所」
「撮影被写体」
以上の「撮影3要素」の「3つの要素」でこれを検討すればよいことに成ります。
この逆の事も「撮影3要素」で「情景」を探せば良い事に成ります。

まとめますと次ぎの様に成ります。
撮影要領=「撮影3要素」><「自然の情景」

その安定域はポイント4或いは3まで続く事に成りますので撮影には好条件です。
かなりの”環境条件にも左右され難い色合い”という事に成ります。
但し、上記したBGRのフェリヤー(補色反応)が働かないとい云う前提です。

ですから、このピンクの色の花の群れがあるとして、それを被写体としてアングルの6割以上(科学的な論理的根拠あり下記に記述する)の中に入れると、目で観た色としての感覚は保たれると云う事に成ります。
この事からすると、写真技術としては、そのピンクの色合いだけでも「安定して且つ感覚が保たれる」だけでも、「アングルや周囲の景色」の如何を問わずそれはもう綺麗な写真と成ります。
更には、光の色YMCは光が衝突して発光したのがBGRですから、この理論からすると、このBGRの色を持つものの根底にはこの中間色YMCが含むことを意味しますから、撮影にはこのYMCをより多く出す工夫をする事が秘訣と成りますね。
そうすれば、YMCのBGRに対する効能として「くすみ、澱み、濁りの無い色合い」を引き出す事が出来るのです。

よって、論理的には「YMCの中間色」は、ポイント1からポイント4までの中間色域と、BGRのポイント6までの域まで(このYMCは色合いとして)働いていることに成ります。

前はポイント3域までは「直接的な影響」です。
後ろポイント6域までは「間接的な影響」と云えます。

当然に、このYMCは直接、間接で「自然美の綺麗さ」を表現出来る最高の色合いである訳です。
更に言い換えると、このポイント3域までのところで撮影をする事が秘訣です。
最高撮影域=ポイント3域

では”どうしたらその様に出来るか”ですね。
何度も云っていますが、「自然環境」です。撮影の「環境条件」です。
振動磁波が地球の障害物に衝突した時に発する「閃光色」ですから、「障害物」つまりは論理的に地球の「環境条件」と成りますね。
光の色のYMCは光の状態に左右される事に成りますからね。地球上でこの「光の状態」を変えるのは「自然環境」以外には有りません。太陽から飛んできている訳ですからね。それが地球の障害物に衝突しているのですから。その障害物は自然そのものですね。

障害物=自然環境
その光を左右させる自然条件は上記で述べた様に、温度、酸素、風、湿度、塵、埃、朝昼、紫外線量、赤外線と影域等に成る訳ですから「被写体に合わせた良い条件」を選べばよい事に成ります。

更に、シビヤーにするとすれば、上記した様にYMC(中間色)の場合は次ぎの要領です。
光の強さのガンガンのポイント1域なのか、
量的な領域のポイント3域なのか、
その中間のポイント2域を使うか
以上3つに拠ります。

これ等は日本では、季節、時期の選択と成ります。
環境の広域変化の四季を使うか、
狭域の一日の変化を使うか
この2つによる事に成りますね。
光の色合いYMCですからね。

例えば、ガンガンのポイント1域では真夏を使えばよいでしょう
ポイント3域では秋冬間を使えばよい事に成ります。
ポイント2域では晩秋か春盛を使うことで表現出来るでしょう。

狭域では、朝の光(3つもあります)のポイント1域、
11−15時の昼の2つの光のポイント2域、
夕暮れの16−18時の夕焼けが起こらない手前のポイント3域
を使うとなるでしょう。
復習
「朝日の3光(6-9)と時間帯(5-6)(7-8)(9-10)、(10-12)」
「昼の3つの時間帯(12-14)(14-16)(16-18)(18-19)」

(0-5)(19-24)は黒の特殊な領域です。
(0-5)の領域の黒と(19-24)の領域の黒とでは黒の傾向は異なります。

これだけでも、良い写真を撮る事は出来るでしょうが、上記した幾つかの環境条件を駆使する事でも更に短期に撮影できる事に成ります。

温度の心得
先ず、温度ですが、
一季節の温度、
月単位の温度、
週単位の温度、
一日の温度の「温度の高低」
以上でも大きく変わります。

特にこの温度の要素は、湿度、乾燥、空気の移動、酸素量などの変化が起こします。
これは光の透過量を大きく左右させます。又、花などでは植物にも変化を与えますし、そもそもその色合いにも微妙に変化が起こります。

酸素の心得
酸素は意外に認識は無いでしょうが大変に影響があるのです。
酸素量はその周囲の温度を2度以上に下げる能力を強く持っています。
風は温度を2度程度下げます。もとより、塵埃類を飛ばします。

湿度は推して知るべしで空気中の水分量が光の透過を左右させます。
後はこれも推して知るべしで被写体に合わせて選ぶべきですね。

これら一度に全部の条件選択とはいかないでしょうから、その被写体に合わせたより多くの条件を選択して撮影する工夫が必要でしょう。

撮影前の心得
写真撮影は撮影前のこれを考え設計するのも又楽しみの一つとすべきです。これがこのCC理論をマ
スターする秘訣ですね。
設計する楽しみ
当然に撮影時の楽しみ、
撮影後の設計の検証考察の楽しみ
この3つだと思います。

言わずもがな、この「3つの楽しみ」が、上記した「写真技術の習得」と「その腕前」を上げる基となるでしょう。
一度には覚えられない理論に苦手な人も居られるでしょうから、何度も読み返しながらも訓練と経験を通して得られるものです。慌てる事は有りません。

条件のマスター
誰でもが通る方法は、写真撮影ではこの理論を一つづつマスターしながら多くを覚え、遂にはいくつもの条件を瞬時に配慮した撮影の成功に繋がるのです。その時の喜びは飛び上がらんばかりです。
実は、筆者も撮影の際には出来るだけ前もって設計し、それを現場である程度の範囲で瞬時に条件を考え出し、それを再現する努力をします。どちらかと云うと設計が楽しみなのです。
これはボケ防止によい様に幸いにも働いていていまだ忘れぽくなると云う事が少ない様に思いますね。何をか況やこれは父親が手本です。

さて、余談が過ぎましたが、”YMCの光が色を発する?”はこの以上の理屈から来ているのです。そして、それがBGRの色域のところまでその影響力を伸ばしているのです。

この「中間色」には色々と理論が多くありましたね。
ここら辺で一休みして又別の日でも読みますかな。
しかし、説明は続けます。

次ぎはポイント4域ですね。
中間色YMCのポイント1−3の説明はこの程度として、次ぎは大事な色の3原色のBGRの色への入り口です。
「光の色YMC」から「BGRの色」へと入るには、エネルギーEを持っていますからある変化が必要ですね。
この世の何でもそうですが、その脱皮には莫大なエネルギーEが必要です。物理学でもこの点のところには言葉が付いているくらいです。降伏点とか変態点とか分岐点とか分離点などの言葉がありますが、この色の理論では「K18ポイント」(K18)と呼ばれています。
そして、このEの「変換点」には全てのものに云える事ですが、その変化にエネルギーの加速度が起こり軌道を一時「ズレ」を起す現象が伴ないます。これを通称他の物質(水等の液体)ではス−パーヒーティング(加熱時)とかス−パークーリング(冷却時)と呼ばれています。
要するに過熱現象、過冷現象(通称ラップ現象)などの言葉が付いています。(スーパー:過)

YMCの過色現象
YMCからBGRへのこの「脱皮点」の「K18」付近では全てのEが集中しています。光が色に変化する時にも全ての物質に起こるようにこの様な「変位現象」が起こるのですね。
普通の理屈なら集中しなくてもそのままで変化しても良い筈ですね。
しかし、例外なくCCの理論のカーブでも集中現象が起こっているのです。
集中してEを蓄え「変位現象」が起こっているのです。明らかに脱皮現象ですね。
そして、そのカープが双曲線から放物線へと一挙に変化します。
物理学ではE的に観ると、この地球上の全ての物質の「変位現象」はこの「ラップ現象」と「BGRの集中現象」が起こる事に依って成立していると成ります。
そうするとCCカーブでは「集中現象」は再現されて起こっていますので、過色現象(ラップ現象)も当然にある筈です。

そこで、多分、自然摂理からこの変曲点ではこのスーパー現象(過色現象)が起こっている筈です。
つまり、どう言う事かと云うと、K18の直ぐ右側でYMCの現象も一定の領域で平行して起こっていると云う事です。本来なら理論的にはYMCはBGRの根幹要素として働く事に成ります。
しかし、このK18右側一部領域では根幹要素ではなく左側の「YMC効能」をも示す筈だと云う事に成ります。
ですから、K18の所での撮影が最も綺麗に撮れるポイントだと成るのです。
それ相当には、K18の左右のCCカーブの集中領域では綺麗に撮れる領域ですが、文句なしの完全に綺麗に撮れると成れば、理論的には、K18のその一点の領域だけと成りますね。
そんな芸当は現実に困難ですよね。しかし、テストでは確認すると現実に多少ずれても可能なのです。
最高の撮影ポイント領域だとする事はこのYMCの「過色現象」が起こっている事に成ります。
CCテストでは現計測器ではCCカーブのこの「過色現象」を取り出す事(この色としての再現)は無理だと言う事に成ります。水などははっきりと大きく長く出て来ますよ。
「YMCの過色現象」がBGRの領域にあると云う事は綺麗に撮れる領域である事の証明なのです。
当然ですよね、綺麗に撮れるYMCのポイント3の領域とBGRの領域の二つを持ち合わせるのですからね。文句なしですね。
そこで、では撮影に際してどのような時かと云う事に成りますね。なかなか難しいですが。
YMCの濃度Edが急に3−4倍に成っていますから、その事から考えると
BGRの色が情景に観られる所で、且つ、その濃度が「YMCの淡くて薄い色合いを持つ濃度」よりはっきりと数倍の濃度に成った所ですので、BGRの色合いの情景が着いた領域で、時間帯で云えば季節にも依りますが、平均して昼前ごろですね。
カンカン照りのEsEdの強い15時以降の時間帯では無い事ははっきりしていますが、季節では春の桜の咲くころ前後かなとも思います。この時期に「目で観た自然美」の「完璧な色合いの写真」が撮れる事に成りますね。これは基本的には経験で体得して頂く事に成りますが。

先ず、桜が綺麗に取れるのは桜の花の色合いをお考え下さい。
主にYMCの中間色のピンク系でEdが少し進んだところですね。桜の花がピンク色であるからだけでは無く、このK18の直ぐ右側の過色現象が働いている所も大きく左右しているのです。
写真館にこの桜の時間帯に分けた写真の3枚組写真を添付していますが、この時間帯を過ぎるとフェリヤーが働いて色合いが変化していますが、時間帯の早い桜の写真は自然の色合いを示しています。
(写真館にはこのCCカーブの各ポイントでの例題写真を展示していますのでご覧下さい)

さて、少し難しく成りましたが、そこで、これを覚える事のためにも、もう一度K18の意味合いが深いので復習を兼ねてこれに付いて考えて見ます。

各メーカーで独自の分岐点を持っていますが、これでは国際的な統一が出来ません。そこでこの微妙な点を何処の国のどの分類方式のものにするかが新理論を確立する上でも何れの時も問題に成ります。
この際は一番進んでいる2つの国の日本のポイントとするか、米国のポイントとするかに成りました。結局、この理論化の発祥元の米国のものとする事に成りました。
それを確立したメーカーのコダック社のものを使うことになったのです。
その為に、Kを使いました。そしてその分岐点の階層分類の内の18番目のものを使うと云う事に成りました。
それが、この「K18」ポイントと成ります。カーブではポイント4に当ります。
「K18グレー」と呼びます。
そうなんです。このK18は光の色のYMCとBGRの中心で、K18のグレーより左側は薄くなるグレーで中間色の色合いです。ポイント3付近半ばから起こる極めて薄い色合いのグレーです。
右側のグレーはBGRの色のグレーと理論的には云えます。
「左の中間色のグレー」か「右の色のグレー」かの判別は上記した「淡く薄い光輝く色合い」で判別が出来ます。慣れるとそう難しくは有りません。
その為に、色に変化するためのカーブの傾きが最も高く成っています。
つまり、この事は「量と質の変化」のEが同率で比例的に起こる事が示されています。
「中間色」には「YMCの色合い」以外に、この「グレー系統の中間色」があるのです。
綺麗なグレーですね。
この左側の中間色のグレー色の領域での撮影では、「色合い」の表現では、大変難しい作業と判断が伴なうことが論理的に云えます。難所である事が云えます。
それは次ぎの「質と量」の変化が原因しています。

「質と量」のE
K18での「質と量」のEが急激に同率で変化するのですから、その領域は小さい事が云えますので色合いの表現は難しいのです。
逆に、その色を表現出来たとすると、その写真は抜群の出来栄えと成る事を意味します。
被写体に中間色の薄い淡い輝くようなくすみの無いグレーがあるとすると、上記のYMCの撮影の環境条件が限定されてくる事に成ります。
逆に云うと、このグレーを背景にすると前に来る色合いはYMCとBGRの中間付近にある訳ですから最も補色関係の差が有りませんので、フェリヤーが働き難い領域と成ります。
そうすれば、我々素人範囲ではそのタイミングを取る事が難しいですし、この自然美が自然界に少ないことが考えられます。主にはプロが撮影するスタジオなどで再現できる環境条件です。
ですから、身近では祝時等でスタジオ撮る写真には後ろにグレーの背景の膜を張り撮影しますね。あれはこの原理から来ているのです。
プロが撮る商業写真などをよーく観てください。この域の中間色域のものを選んでいます。
難しいですがその環境条件を再現できれば出栄えは抜群で誰でもクレームをつける事が出来ない綺麗な写真が撮れる事が出来るからです。
当然に上記したフェリャーや紫外線の影響などの問題は起こりません。この過色現象とK18の左ですから周囲にBGRの色を使っても印象記憶の差違も出ません。
ですから、環境条件を再現出来る様に計器が多く存在するスタジオなのです。

商業写真の被写体の目的にも拠りますが、次ぎの領域を使う事に成ります。
第一には「K18の左側」=「ポイント4の左側50%付近まで」
第ニには「K18の右側」=「ポイント4の右側15%の過色現象領域まで」
第三には「K18の右側」=「ポイント5の左側50%付近まで」
成ります。

ポイント4の右域(50%以上)は既にYMCの領域では有りませんから、BGRの単一色の欠点を補う間接的なYMCの影響と成り、商業ベースでも綺麗な写真とはなり難いのがこの域です。
しかし、それを敢えて撮影に出すという技法も有り得ます。最近は美以外に人を引き付ける目的で、強い「個性出し」とか恣意的な「意外性」を出す為、又は「芸術性」を出す為に用いられる事が多いのではと考えますが。ここではその域であるとして知る事で充分ですから対象外とします。

このポイント4域の左右は撮影の良い環境ですが、変化し障害の多い自然界にはそのタイミングを捉える事には少し難しさを感じます。
先ずはこの中心点をK18と覚えてください。色合いを文章で表現するのは困難ですので、専門書等で「K18」でお調べに成ってください。

そこで、現実には更に突っ込んで、撮影では被写体が「YMC」と「BGR」のどちらの比率が高いかの問題が出ます。それを解決する事が必要ですね。
それは、被写体の中心に置くものがどちらの領域のものであるか判別する問題です。
下記にそれを解説する理論がありますので、そこでより詳しく理解してください。
答えは撮りたいものを、画面の中心を原点として、その領域の「60%の範囲」の何れかに置く事で解決します。
つまり、その「60%」の中にある被写体に合わせて、YMC、BGRのポイント5まで左の域ですので、「YMCの環境条件」を考えて撮影する事に成ります。
YMCの条件下にして被写体を60%以内に抑える事です。(60%の根拠は後述する)
そうする事で「自然美のある綺麗な写真」が撮れる事に成るのです。


次ぎは後編です。



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