Re: 青木氏と血縁族(家紋)-31(梶の葉紋) 青木研究員 さん 2006/12/30 (土) 20:55 第30/33番目の紋様である。
この紋様は59もの紋様がある。
家紋200選には無い。(神紋系)
家紋の基には沢山のパターンがある。 例えば、神木を基とする笹竜胆紋(青木氏と源氏)等の神木紋、高位の色を基とした藤紋{藤原氏)等の色紋、元の職業を図案化した職業紋、土地がら植物を基とした植物紋、経緯と歴史を基とした歴史紋、寺等で使用した寺紋、古来使用されていた儀式紋、等がある。
この紋様の違いで概ねの時代性とルーツがわかる。
この神紋は神社が土地に対し権威を持つ時代にその末裔が武士に成り子孫を広げてた一族である。
平安時代では皇族賜姓青木氏や藤原氏と藤原秀郷流青木氏は自らの寺と神社を持ち各地に移動した後にもそこに寺と神社を移動させた。 そして、その寺や神社の住職や宮司は自らの一族の者が勤めた。 そして、その一族が氏家制度のもとに家柄を保ち純血を保つ為に一族と縁者関係で血縁を行って来た。
この立ち梶の葉紋の一族もこの氏家制度の中で行われて子孫の純血を保ってきた青木氏である。
この59紋様の内青木氏に拘る家紋は1つである。 立ち梶の葉紋である。
史書によると諏訪明神の神紋とされていた事が覗える。 つまり、梶は古代布や紙の原料として使用され、梶の皮は白和幣(しらにぎて)を作ったり神様の幣に使用したりしてしているところから平安末期ごろから神紋と成ったのではと考えられる。
従って、諏訪地方の信濃と諏訪族が武田氏の系列に入った頃から甲斐地方の武士にも普及したものとされる。
この家紋は主に各地の諏訪系一門が使用したが高嶋の諏訪氏、信濃の諏訪氏、甲斐の諏訪氏、平戸の諏訪族(松浦氏)や安部の安部氏の支流諏訪氏のこれ等の血縁を持つ支流一族が使用した。この支流で例えば、保科氏、下条氏、丹比氏などがある。
この紋様は葉と幹と根から出来ている。葉は5葉が基本である。
この立ち梶の葉は5葉であるがこの5葉タイプは12家紋ある。
諏訪氏の三つ葉根有の梶紋とこの立ち梶の葉紋が主流である。
この諏訪族には諏訪族青木氏の抱き角紋があるが、この諏訪族青木氏は信濃王を元祖とする皇族賜姓青木氏と信濃の「抱き角紋」の諏訪氏との血縁で発祥した青木氏である。 関東地方の横浜、神奈川、栃木、群馬、埼玉、茨城などの各地にこの末裔が子孫を拡大している。
「立ち梶の葉紋」の諏訪族青木氏は武田系列には入った後に甲斐に定住した甲斐の諏訪族と甲斐王を元祖とする皇族賜姓青木氏との血縁で発祥した諏訪族青木氏である。 甲斐地方に子孫を維持している。
研究室にもこの抱き角紋の諏訪族青木氏は数人投稿されているが、この立ち梶の葉一門は武田氏盛隆時の甲斐での諏訪族であるので比較的に末裔は少ない。
この何らかの男系女系を問わず諏訪族の血縁を受けた梶の葉の一族では現代では30程度の家紋が確認出来る。
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