青木氏のルーツ & 雑学研究室

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No.155
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Re: 青木氏と血縁族(家紋)-6(木瓜紋)
青木研究員 さん 2005/12/09 (金) 19:52
第5番目は木瓜紋である。
この木瓜紋は全部で87の紋様がある。
家紋200選にある家紋である。

この木瓜紋の青木氏の家紋は87の内6紋である。
この家紋は次ぎのとおりである。
第1は木瓜紋である。
第2は丸に木瓜紋である。第1の木瓜紋の分家である。
第3は横木瓜紋である。
第4は丸に横木瓜紋である。第3の横木瓜紋の分家である。
第5は糸輪に陰木瓜である。
第6は五つ木瓜である。
以上が青木氏の使用している家紋である。

第1、第2の木瓜紋と丸に木瓜紋は次ぎの氏が使用している。
日下部氏、伴氏、紀氏である
この3つの氏は共に奈良朝期の有力部族である。
新しいところでは関口氏、平賀氏、野村氏が使用している。

第3、第4の横木瓜と丸に横木瓜は次の氏が使用している。
田中氏、大原氏が使用している。
この家紋は木瓜紋を横に伸ばしたものである。唐花木瓜とも言う
此れに対して竪木瓜がある。

第5の糸輪に陰木瓜は次ぎの氏が使用している。
竹内氏、岸氏、堀氏、馬渕氏が使用している。

第6は五つ葉の木瓜紋である。
通称織田木瓜とも言われている。
織田氏が使用していたのであるが、普通の木瓜紋は4つの葉である。

この木瓜紋は通常ボケの花の紋様をデザインしたものであると云われているが別の説もある。
胡瓜の切り口とも言われている説もある。

一般的には天皇の座にある御簾の部分に使用されているのを紋様化したものと考えられている。

このことから奈良時代に色々なもの例えば車紋に使用されていたもので、天皇家の権威紋や象徴紋と皇族賜姓青木氏の笹竜胆紋や他の紋様と同様に奈良末期から平安初期に家紋扱いとして用いられ始めた。

一般的には多くの家紋は保元、平治の乱以降の公家や上位の武家が使用し始めたのである。
この意味では天智天皇の皇子(施基皇子)から始まった皇族賜姓青木氏の伊勢青木氏の綜紋(5家5流の青木氏)は天皇家に次いで早い家紋使用となる。
矢張り賜姓であるので当然とも考えられるが、どちらかと云うとこの5家5流の青木氏の綜紋を経緯に皇位系にあるの豪族は家柄を誇示し権威を強調する目的からこぞって使用し始めたと見る。

その証拠に第5番目の天皇の賜姓青木氏の後の天皇は自分の母の実家の阿多倍の高尊王の京平氏を賜姓した桓武天皇であり、この頃から家紋や象徴紋や権威紋など律令制度の完成で次々と定められた経緯がある。

参考 
(殆どの家紋の文献はこの時期からの資料をもとに編集されているが、この時期前の家紋の使用の研究資料は少ない。
しかし、この時期前の天皇から賜姓を受けた氏は慣例からこの賜姓を明示することから3つのことを行うのが義務である。
この賜姓族は氏を示す綜紋として保持していたのである。
司馬遼太郎氏等の歴史家がこの史実を表している。

この時期前に受けた賜姓族(数は少ないが)例えば青木氏や藤原氏や大蔵氏や内蔵氏や坂上氏等の高位の氏は賜姓を示す綜紋(ソフト)と、そのステイタスを証拠を示す拝領の仏像等(ハード)と氏神と菩提寺の神社仏閣の建立の3義務が伴うのである。
それだけに賜姓を受けることはそれだけの力を保持している者に下されるのである。この事に付いては笹竜胆の家紋のところで詳細をレポートする。)

又、天智天武の時代から天皇家の天皇の紋や天皇家の家紋や権威紋や象徴紋や車紋等多く定められた。これは後漢の阿多倍王の一族の影響が働いたのでは考えるし、この律令政治と制度の完成はこの一族が朝廷に入り、中国の漢の国の知識を導入したことから始まっているのである。

(参考 阿多倍は天皇家との血縁関係を持ち、その子供は大蔵氏、内蔵氏、坂上氏の賜姓を受けて官僚のトップに立った事と朝廷の3つの官職の3蔵内の2蔵と軍事とはこの3人の者が担ったのである。3蔵とは大蔵と内蔵と斎蔵でその役職から賜姓を受けた。斎蔵は藤原氏)

桓武天皇から子供の嵯峨天皇からは賜姓を元に戻して青木氏を変名して源氏として戻した。そして、綜紋を天皇から与えられた青木氏の綜紋と同じ笹竜胆紋とした。その後の16代の源氏は笹竜胆を綜紋としたのである。
そして、元の青木氏の姓と綜紋を皇族のみが使う氏姓の紋として嵯峨期に禁令を発したのである。

その後、阿多倍の子孫の京平氏は摂関家の藤原氏を押さえて5代で清盛の太政大臣に上り詰めたのであり、この京平氏が車紋などに紋様を多く使い始めたことから爆発的に拡がったことが資料では確認出来るのである。

従って、家紋の使用の始まりは青木の綜紋から起こり現代の8000とも言われる家紋数ともなつたのである。

余談であるが、この家紋と同時にステイタスとしての仏像を持つ事も皇位の者の象徴と権威を示す手段となつたのである。
皇族賜姓青木氏にはこの仏像を保持している。5家5流の初代の伊勢青木氏宗家本家が現在も保持している。

(後日このレポートを研究室にこの仏像の写真と共に掲載します。賜姓青木氏系24氏のステイタスです。)

この木瓜紋は24氏のうちの武田氏系、足利氏系、土岐氏系の3氏のうちのどれの家紋かということであるが確定は困難である。
しかし、家紋の分布と、武田氏と足利氏とは藤原秀郷系であるのでこの氏にはこの家紋は余り見られないこと、朝倉氏が使用していることの3つのことから美濃国の土岐氏系青木氏の支流紋であると見て間違いはない。

現にこの木瓜紋は朝倉氏や織田氏が使用していることが有名である。

この家紋の多くは真ん中に唐花を入れるのが普通である。この理由は古来の中国の官僚の服の模様に使用したとされているためでこの唐花紋を使うのである。
それと竪と横の形、外側の葉の枚数の数で変化させる。葉数は5から8枚である。
木瓜紋以外の4家紋は比較的新しい氏の紋様で下克上と戦国時代以降に生まれた氏の家紋である。
従って、第5と第6の紋様の青木氏の出自は確定は難しい。
第1から第4までの青木氏の紋様は上記した古代氏の紋様であるので皇族系と賜姓青木氏系の出自である。(詳細は皇族賜姓青木氏を参照)

嵯峨天皇期に定められた青木姓の禁令の適用外の氏として源氏を含む皇族賜姓青木氏は直系の5家5流の家紋は笹竜胆の家紋である。この皇族賜姓青木の血筋を受けた武田氏系青木氏、足利氏系青木氏、土岐氏系青木氏の3系と、3系の支流青木一族24氏の持つ家紋の一つである。

時代は戦国時代になるが、信長に滅ぼされた朝倉氏は村上源氏の支流とされているので五つ木瓜紋は青木氏系の家紋と一致する。

6つの青木氏の木瓜紋様の代表紋を次ぎ左隅の家紋である。
6つの青木氏の家紋は家紋掲示板に掲載しますので見てください。

左隅をクリックすると拡大します。

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