青木ルーツ掲示板
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  [No.434] Re: 讃岐の青木です。
     投稿者:福管理人   投稿日:2009/01/23(Fri) 19:19:38

Re: 讃岐の青木です。
讃岐の青木さん 2008/08/21 (木) 22:45
ありがとうございました。千国のことをもっと知りたいとも思います。兄弟の
千常さんは藤原純友の討伐で四国に来られていたようですね。
 資延さんの投稿欄で藤原房前(ふささき)(千国、秀郷、道長含む五摂家の御先祖で藤原四家の筆頭、北家の初代)が登場したので讃岐(香川県)との縁の話をひとつ。
 地元に海女の玉取り伝説という昔話があります。昔話どころか能楽(海士)玉の段として演じられてるそうです。内容は今から1300年の昔(天武10年・681年頃)、大職冠(たいしょくかん)藤原鎌足公が、この世を去った時のことです。当時、海の向こう唐の高宗の妃となっていた鎌足の娘(白光・びやっこう)は、父の死を嘆き悲しみ、氏寺の山階寺(平城京遷都にに際し奈良に興福寺として再興)におさめるため、唐の宮廷に伝わる(花原磬・かげんけい)、(洫浜石・しひんせき)、(面向不背の珠・めんこうふはいのたま、釈迦三尊が刻まれ、どこから見ても背を向けない)の三つの宝物をはるばると船に乗せて送ってきました。ところがその船が讃岐の志度の浦の沖合いにさしかかった時、一天にわかに掻き曇り、波が立ち騒ぎ、あれよあれよと驚くうちに波間から姿を現した龍神が宝物の一つ面向不背の珠を打ちつかみ海底深く沈んでしまいました。そのことがあり、鎌足の息子の不比等は、その珠を奪い返すために(淡海)と名乗り、身分を隠して志度の浦に下ってきました。そして眉目美しい海女(玉藻)と契りを結びました。後年、ついにその本心を打ち明けて、宝珠を取り返すことができたなら、海女と儲けた男の子を藤原家の跡継ぎにすると言いました。海女(玉藻)の驚きは如何ほどばかりだったでしょう。愛する夫の為に悲しい決意を胸の奥深く秘めた海女は、ただ一筋の命綱を腰に巻き、海底深く龍宮を目指しどこまでもどこまでも潜っていったのです。不安になりながらも泳ぎ続けた海女はやがて龍宮にたどりついたのです。その中の様子を伺ってみれば、目的の面向不背の珠は確かにあったのです。高い宝の塔の上に置かれてその周りを八人の龍王が守っているのです。獰猛そうな魚や鰐もいる。「この様子ではとても生きては戻れまい」波の向こうにいる息子や大臣を思い、別れ難さに涙する海女だったが、思いを断ち切るように、一気に龍宮へ飛び込んでいった。突然の侵入者に龍王たちは混乱した。その隙に海女は目指す珠を手に取り、懸命に逃げる。しかし逃げおおせるものではない。海女は携えていた剣で一気に乳の下を掻き、切り裂き、その傷口に珠を押し込め、剣を捨てて身を伏せた。血が龍宮の者が忌み嫌うことを知っていたので予てより考えていたことであった。そして珠を隠し、真っ赤な血で海上を染めて浮かび上がりました。そして、夫の手に珠を渡し、追ってきた龍神らに下半身を食いちぎられて息絶えてしまったのです。不比等は玉藻の心根を不憫に思い、海辺に堂宇を建て、遺体を埋葬し、この地を死渡(しど・極楽浄土に続くと云う意味)の道場(死渡寺)と名付け、霊を弔い、子供を連れて都に帰りました。この子供が後の藤原四家のなかで一番繁栄した北家の創始、房前大臣・ふささきのおとど(房裂き)と呼ばれた藤原房前です。
 13年後、房前大臣は死渡を僧の行基とともに訪れ、千基の石塔を建立し、母の冥福を厚く祈り、悲しみを乗り越える為にこの地名を志度と変えたと伝えられています。今もその千基の石塔の一部といわれる20基が残っています。志度寺は現在、四国88ヶ所の86番札所です。開基は藤原不比等。
 夫のため子供のために命を捨てた海女(玉藻)の墓は今も志度寺の境内に残っています。
 取り返した珠は今も興福寺の本尊釈迦如来の眉間に納っているそうです。
 時代は下り、讃岐の領主となった子孫の生駒親正(豊臣政権の三中老の一人 *五大老五奉行を繋ぐ役柄で他は中村一氏、堀尾茂晴)は遥かな祖母を偲び十六度市を起こし、自分のなきがらも菩提寺の弘憲寺とともに志度時にも分骨しています。後も歴代藩主により保護されています。讃岐は生駒氏の改易後は東讃を水戸支流松平氏、西讃を佐々木氏流の山崎氏、後、同じく佐々木氏流京極氏が治めています。
 この話が真実なら藤原秀郷、秀郷流青木氏を含め北家流の人々は皆、讃岐が御先祖の地になるんですね。四国88ヶ所を参る機会があれば気に留められたらと思います。房前の地名は駅名でも現存します。



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