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フッ・・・

第十四話

眩しすぎる

語り手:小夜曲 ◆t7EZrhUZ2A

167 :小夜曲 ◆t7EZrhUZ2A :2006/07/23(日) 00:20:15 ID:c00YZX350
第14話

大学入学後まもなく、周囲と隔絶された山あい(隣町に出るにも 車で30分)の付属施設で合宿があった。
夜、その施設の敷地の隅のほう、うっそうと木々や雑草が 茂った場所で友人らが肝試しをすると言っていて、実際にやってた。

私が宿泊棟でくつろいでいた所に、そのうち一人がすごい形相で逃げ帰ってきた。
なんでも視界に白く眩い発光体がいきなり 飛び込んできたそうだ。
至近距離で見たため一瞬目が潰れたかと思い、恐ろしくなってつい仲間を放って逃げてきたらしい。

敷地の宿泊棟に近い部分ならそれは常夜灯の明かりだよ、
で済む話だがもうほぼ山際のうっそうと茂った森の中でそれだったら確かに怖いわな。

もう一度言うが、隣町に出るにも車で30分かかる山中なので街の明かりと言う可能性はゼロ。

・・・しかし仲間を放って逃げる友人のほうが怖いと思った私だった。

【完】


フッ・・・