*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
<-百物語トップ
第一話
第二話
第三話
第四話
第五話
第六話
第七話
第八話
第九話
第十話
第十一話
第十二話
第十三話
第十四話
第十五話
第十六話
第十七話
第十八話
第十九話
第二十話
第二十一話
第二十二話
第二十三話
第二十四話
第二十五話
第二十六話
第二十七話
第二十八話
第二十九話
第三十話
第三十一話
第三十二話
第三十三話
第三十四話
第三十五話
第三十六話
第三十七話
第三十八話
第三十九話
第四十話
第四十一話
第四十二話
第四十三話
第四十四話
第四十五話
第四十六話
第四十七話
第四十八話
第四十九話
第五十話
第五十一話
第五十二話
第五十三話
第五十四話
第五十五話
第五十六話
第五十七話
第五十八話
第五十九話
第六十話
第六十一話
第六十二話
第六十三話
第六十四話
第六十五話
第六十六話
第六十七話
第六十八話
第六十九話
第七十話
第七十一話
第七十二話
第七十三話
第七十四話
第七十五話
第七十六話
第七十七話
第七十八話
第七十九話
第八十話
第八十一話
第八十二話
第八十三話
第八十四話
第八十五話
第八十六話
第八十七話
第八十八話
第八十九話
第九十話
第九十一話
第九十二話
第九十三話
第九十四話
第九十五話
第九十六話
第九十七話
第九十八話
第九十九話
第百話

<-百物語ランキング
<-オカルト板リンク集
<-摩訶不思議ワールド


百物語@オカルト板 2ちゃんねる
フッ・・・

第五十八話

予感

語り手:ナナフシぎ Z0P8M1B00

344 :ナナフシぎ :2006/07/23(日) 03:44:06 ID:Z0P8M1B00
「 予 感 」 1/3  *ノンフィク

これはマンションに住む高2の初夏の話。その日は朝から快晴で湿気もなくとても気持ちのいい日だった。
テスト前な俺は朝から勉強に励む・・・わけもいかずただ勉強机に座り椅子をキシキシ揺らすだけだった。

机の横の窓(立て60cm横100cmぐらいの引き戸タイプ)からは開いた窓の真ん中に束ねられたカーテンを揺らし、
気持ちのいい風が吹いていた。
俺も気持ちがよくてボーっとしていた。二時間ほど経っていただろうか・・・

そっと風が止んだ。

窓の奥はすぐ廊下でその奥の方から買い物袋のビニールの擦れる音と共に足音が聞こえてきた。
俺はいつものように近所の誰かが帰ってきただけだと気にしてはいなかった。
俺は窓全体にかかった白い綺麗なレースのカーテンの上の真ん中に束ねられたカーテンがある全開の窓を眺めていた。
そして影は一度レース越しに窓に現れ、カーテンを挟みまた過ぎ去ったあとに現れ消えた。
いつものことなのに変な胸騒ぎがした。そして同時に誰かもう一人くるような気がしてならなかった。 

すると

345 :ナナフシぎ :2006/07/23(日) 03:45:16 ID:Z0P8M1B00
2/3
カツ   カツ   カツ   カツ カツ カツ カツ カツ カツ カツ カツ カツ

    きた

予感どおりだったのだ。そして前者と同じようにまず束ねられたカーテンの右の窓の空間に影が現れた。
そして もちろん左を通りすぎると俺はその影を見つめていた。

カツカツカツ カッ・・・・・・・・・・・・。

4秒くらい経ってもその影はカーテンを越えることはなかった。俺はどこか不安な気持ちだった。
なぜ止まってるんだ?覗きじゃないよな・・・と思いつつもカーテンをはらった。

346 :ナナフシぎ :2006/07/23(日) 03:46:19 ID:Z0P8M1B00
3/3
そこにいるはずの影がいなかった。

俺は窓から首を出し廊下の左右も確認した。

誰もいない

瞬間に背筋が凍った。

ありえないのだ。あるはずないのだ。ここは6階の長い廊下。消えるならばまず飛び降り
なければならない。俺は廊下にでて下を見下ろした。

しかしそこに死体などあるわけもなくただ真上に快晴の空と夏の太陽が不気味に輝いていた。

【完】


フッ・・・