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フッ・・・

第七十六話

ガッッ!ペッッ!ブーーッッ!

語り手:ランプシェード ◆gWkl2mZzOY

394 :ランプシェード ◆gWkl2mZzOY :2006/07/23(日) 04:41:11 ID:atYTdJGfO
1/3

友人が体験した話です。
中学2年の秋ごろだったと思います。
部活が私たちの学校は厳しく、
夜7時くらいまで部活をし、終わった後ダラダラ喋りながら
部員全員(女6人ほど)で帰るのが習慣になっていました。

部長と副部長が部活終了後に日誌を職員室に届けて、
1日が終了という感じ。

その日も職員室から2人の帰りを待っていたのですが
あまりに遅くて8時を回ったので
私たちは先に帰りました。

395 :ランプシェード ◆gWkl2mZzOY :2006/07/23(日) 04:41:53 ID:atYTdJGfO
2/3

次の日、部長と副部長に何があったのか聞くと
2人は日誌を届けるついでに教室に忘れ物を取りに行ったそうです。
もちろん生徒は全員帰った後で、職員もチラホラ。
真っ暗でオバケ出そう〜なんてふざけていたそうです。

2人が忘れ物を取り、丁度階段の踊り場に差し掛かった時
上の階からヒョッコリ2つ頭が出てきて

「ガッッ!ペッッ!ブーーッッ!!」っと

唾を吐き捨てる様な音が聞こえて来たそうです

2人は何回も続くガッッ!ペッッ!ブーーッッ!に
大笑いして、床で転げ回っていたそうです。

そのうち笑いも治まり、学校に残った生徒がやっていると思い
「どこの誰がやってんのー?」
なんて覗きに上の階に上がった時、
子供が「キャッ!キャッ!」と笑いながらパタパタ走る音がしたそうです。

396 :ランプシェード ◆gWkl2mZzOY :2006/07/23(日) 04:42:34 ID:atYTdJGfO
3/3
だんだん2人とも変だと気付き、
怖くなってきたときに耳元から

「お姉ちゃん、お姉ちゃん、キャァーーーー…」

と、耳元から遠くへスーっと声だけが消えていったそうです。
2人は聞いた瞬間この世の物ではないと思い、
全速力で職員室に。

その後、先生と学校内を回ったそうですが、生徒は誰一人残って居なかったそうです。

「ガッッ!ペッッ!ブーーッッ!」が可愛い幽霊たちでした。

【完】


フッ・・・