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フッ・・・

第六十三話

患者

語り手:本当にあった怖い名無し DTwrGAmz0

356 :本当にあった怖い名無し :2006/07/23(日) 03:59:39 ID:DTwrGAmz0
友人から聞いた話

俺の友人は事故を起こし、都内の病院に入院していた。
リハビリを順調にこなし、あと1週間もあれば退院できるまで回復していた。
しかし、その夜、なかなか友人は寝付けず起きていた。
というのも、今日、一人の患者が友人の病室に入院し、それに伴いベッドの場所が変わってしまったからだ。

人ひとり起きていないであろう時間に、本を読んでいると、廊下を歩く音が聞こえる。
こんな時間に誰だろう?と思い、廊下に出てみたらしい。
すると、人の姿が確かにある。ふと、部屋の中を見ると、今日入院してきた患者がいなかった。
廊下の人の姿を追うと、やはり今日の患者だった。

「夜中に廊下を歩いてどうかしました?」

と、聞いても返事をしてくれない。

「あの・・・トイレを探しているんですか?」

と聞くと、一言「違います・・・」と返事をしてどこかへふらふらと立ち去った。

友人は病室のベッドに戻り本を読むうちにいつの間にか寝てしまい朝になった。
その患者もベッドにいたのだが、どうも腑に落ちない。

「昨日、何していたんですか?」そう聞いても、返事はない。

そのやり取りを見て、看護婦が友人に言ったそうだ。
「あの人、声帯がつぶれているから、声が出ないんですよ 気を悪くなさらないで下さいね。」

【完】


フッ・・・